地下鉄四条駅からほど近く、宿きらまちは、現代の街に残った路地に、兄弟のように並んだ棟続きの京町家。石畳の路地を通って、ほのかな明かりの漏れる格子戸をくぐれば、季節ごとに様々な表情を見せる、なつかしい和のしつらえが皆様をお迎えします。 今も昔も変わらない京のくらしを、どうぞ心ゆくまでお楽しみください。

宿きらまちは「膏薬の辻子」と呼ばれる石畳の路地にあります。 北は四条通、南は綾小路通に抜ける１００メートルほどの道には、昔ながらの町家に混じって、日本料理、カフェ、おみやげ屋さんなどが並びます。 ７月の祇園祭は、町内が１年で一番賑わう特別な季節。路地の北側には祇園祭の山鉾「郭巨山」の会所があります。郭巨山は中国の「二十四孝」に題材を取った、親孝行と金運の山。明応９年（１６００年）にはすでに巡行に参加していた記録が残ります。 路地の南側にある杉本家住宅は、国の重要文化財にも指定されている、京都を代表する町家建築のひとつ。寛保３年（１７４３年）から奈良屋の屋号で呉服屋を営んでいた大店の様子を現代に伝えています。 地下鉄四条駅からほど近く、石畳を抜ければ賑やかな京都の街。 宿きらまちは昔ながらの京町家のたたずまいとともに、旅の皆様をあたたかくお迎えいたします。